朝、どうしても起きられない。目覚めた瞬間から疲労感や不安に包まれて、動けなくなってしまう。
そんな朝を迎えているあなたへ、まずは「それはあなたのせいじゃない」と伝えたいです。心や体が、静かに助けを求めていることもあります。
この記事では、朝起きられない理由と、少しずつ楽になるための方法を、やさしく解説していきます。
朝に不安を感じやすい理由・起きれない理由
この後に対処法も解説しますが、そもそも「朝に不安を感じやすい理由・起きれない理由」がありますので、それも知っておくと心が軽くなります。
けっして、あなたのメンタルが弱いとか、怠け者というわけではないのです。
さて、「朝に不安を感じやすい理由・起きれない理由」になりますが、
それは、本書で解説している「脳の恒常性維持機能(ホメオスタシス)」や、「不安プログラム」が作動しているためです。
朝というのは、一日の始まりであり、これから新たな一日がスタートします。活動すれば、一日の中で色んなことが起こります。
つまり朝は、「新しい世界の始まり」ですので、どんな変化が待ち受けているのか分からないわけです。これに対して、潜在意識は不安を感じるのです。
脳の潜在意識は、今までと違う世界や、変化を嫌います。
同じ状況がずっと続いてくれるほうが安心できるわけですが、新しい世界が始まって、どんな変化が待ち受けているのか分からない朝に対して、不安を感じてしまうのです。
そこで、安全を保つために、変化を起こさないために、「起きないでジッとしている」という状態を作るわけです。その状態を作るために、わざと不安を感じさせたり、頭や体がだるくて動けない状態を作るのです。
ということで、「朝に不安を感じやすい理由・起きれない理由」は、
あなたのメンタルが弱いとか、性格がネガティブとか、怠け者というわけではないので、悲観したり自己嫌悪したりせず、安心してください。
次にお話する「朝起きれない時の対処法」や、本書で解説している『不安プログラムの切り離し』を練習していくことで、ちゃんとメンタルコントロールが上手くなっていきますので、安心して続けてください。。
朝起きれない時の対処法
まず、医師から「しばらく休養してください」と言われて、しばらくお休みしている時期ならば、無理に朝起きなくて良いです。
他にも、「朝起きれない」「頭も体も動かない」「疲労感がものすごい」という場合は、無理に起きなくて良いです。好きなだけ寝てください。
例えば、風邪をひいたら寝て治しますよね。うつ病も同じことです。
睡眠系の医師などは、よくこんなふうに言います。
「眠り過ぎや昼夜逆転は良くない」
と言いますが、身体(脳)が休養を必要としているから眠いのであって、そこで無理やり起きるのは、身体(脳)の回復を遅らせてしまいます。
例えば、風邪をひいて体調が悪くてだるい時に、無理やり起きても悪化するだけですよね。
ある精神病院での統計データがあるのですが、「自由に睡眠をとって、昼夜逆転した人のほうが、治るまでの期間が短かった」という研究結果もあります。
ただし、それでも回復期からは徐々に起きる時間を整えていかないといけませんし、それができないことで余計に不安が増す場合もあります。
無理せず、簡単なことから少しずつやってみましょう。
まずは良い睡眠がないと、良い起床は絶対にできませんので、別ページの「夜に眠れない時の対処法」はシッカリ行ってください。
では、まずは基本の環境面からです。
・室温が寒すぎない、暑すぎないよう、暖房や冷房はきちんと使ってください。
・寒い時期は、毛糸の帽子(耳が隠れるタイプが良い)&ネックウォーマーを装着する
・寒い時期は、電気毛布を使う
・目覚ましアラームは、嫌な音ではなく、心地良い音にする
特に、冬の起床時は寒すぎるので、余計にお布団から出られなくなってしまいます。
そして厄介なのは、寒さによる震えと、不安や緊張による震えを、脳が区別できなくなるという面があります。
また、目覚ましのアラームですが、嫌な音を大きな音で出すと、それだけでストレスになるのと、「嫌な音と朝」が関連付いてしまって、余計に朝が嫌いになってしまいます。
ですので、心地の良い音や、好きな音楽にしましょう。
ちなみに余談ですが、「光の目覚まし」や「アロマの目覚まし」なども使ってみた事があるのですが、個人的には、あまり効果は感じられませんでしたが、
特に光や匂いに敏感な方は、もしかしたら効果があるかもしれませんので、お金に余裕のある方で、ダメ元でも試してみたい方は、おまかせいたします。
ただし、「良い眠り」が無い中で、無理やり起きるのは良い事ではありませんので、あくまで「良い眠り」を重視してください。
さて続いて、目が覚めた時ですが、
まずは、お布団の中で、
・『不安プログラムの切り離し』を行う(本書の内容)
・「リズム深呼吸マインドフルネス」を行う(本書の内容)
・「脳血流ポンピング&胸郭ストレッチ」を、後ろ手を組まないで行う(本書の内容)
この3つを交互に繰り返すことで、気分も良くなっていきますし、目が覚めてくれます。
次に、お布団から出られるようになったら
・「食欲がない場合の栄養摂取法」を行う(本書の内容)
・10分~20分ほどコーヒーやお茶を飲みながら、先ほどの栄養やエネルギーの吸収を待つ
・シャドーウォーキングを行う(本書の内容)
これでシッカリ目が覚めますし、幸せホルモンが分泌し、脳が正しく機能しはじめます。
脳は眠ることで進化する!
先ほどもお話しましたが、「身体(脳)が回復するために、休養を必要としているから眠い・・・」というお話をしましたが、実はそれだけではないのです。
回復をするどころか、あなたの脳は進化するのです。
例えば、筋トレを例にします。人間の体は、トレーニング中に筋肉が大きく強くなるわけではありません。筋トレによって刺激を与えて、栄養を摂り、休息をすることで筋肉が大きく強くなるのです。
実は脳も同じで、適度なストレスは刺激として必要なものであり、さらに栄養を摂り、休息をとることで、「脳の能力が高まる」ということが分かっています。
つまり、たっぷり眠ることで、あなたの脳は回復するだけでなく、以前よりも進化していくのです。
ですので、もしあなたが今、
「朝起きれない」「眠くて眠くてしょうがない」「睡眠時間が長すぎる」と悩んでいたり、自分を責めているとしたら、それは間違いです。
「脳が進化している」という素晴らしいことが起こっていて、その分、起きている時間が充実するわけですから、悲観などされないで、
「眠かったら、好きなだけ寝て良い」のです。悩んだり、ストレスを感じたり、たくさん寝ている時も、罪悪感を感じる必要はなく「進化しているぞ!」と考えていただきたいのです。
そして、そのストレスも、「脳がダメージを受けてしまうような悪いストレス」にしてはいけません。同じストレスでも、「良い刺激になるストレス」にすることが重要です。
悩みやストレスを、「脳の進化にとって良い刺激」にするための方法を、本書で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
朝起きるのがつらいと感じるあなたへ
朝、目が覚めても体が動かない。布団の中で何度も「起きなきゃ」と思うのに、どうしても起き上がれない。そんな経験をしている方は、決して少なくありません。
もしかすると、あなたも「怠けているのかな」「意志が弱いのかな」と自分を責めてしまっているかもしれません。
でも、まず最初にお伝えしたいのは、それはあなたのせいではないということです。
朝起きられないことには、ちゃんと理由があります。そして、その理由は人それぞれ。心の状態、体の疲れ、生活リズム、環境…さまざまな要因が絡み合っているのです。
だからこそ、まずは「自分を責めないこと」がとても大切です。
朝に不安を感じやすいのは、心が繊細だから
朝になると、胸がざわざわしたり、理由のない不安に包まれてしまう。そんな感覚に悩まされている方も多いです。
これは、夜の間に心が少し休まっていた分、朝になると現実が押し寄せてくるように感じてしまうからかもしれません。
特に、責任感が強い人や、周囲に気を配ることが多い人ほど、朝の「始まり」に対してプレッシャーを感じやすい傾向があります。
今日も頑張らなきゃ、失敗しないようにしなきゃ…そんな思いが、目覚めと同時に心を重くしてしまうのです。
「起きられない朝」に隠れている心のサイン
朝起きられない日が続くと、「怠けている」と思われるのではないかと不安になるかもしれません。でも、実はそれは心や体が「ちょっと休ませて」とサインを出している可能性があります。
たとえば、仕事や人間関係で疲れが溜まっていると、朝になると体が重く感じたり、布団から出るのが怖くなったりします。
また、過去に嫌な出来事があった時間帯が朝だった場合、無意識にその時間を避けようとしてしまうこともあります。
「朝が怖い」と感じるのは、あなたが弱いからではない
朝に不安を感じることは、決して「弱さ」ではありません。むしろ、それだけ繊細に物事を感じ取れる力があるということ。
たとえば、ある女性は毎朝、通勤電車に乗ることが怖くて起きられなくなってしまいました。でも、それは彼女が「人混みの中で過呼吸になった経験」があったから。その記憶が、朝になるとよみがえってしまっていたのです。
このように、朝の不安には「過去の体験」や「心のクセ」が関係していることが多いのです。
少しずつ、朝を優しく迎えるために
では、どうすれば朝を少しでも楽に迎えられるようになるのでしょうか。ここでは、いくつかの優しい工夫をご紹介します。
まずは、目覚ましの音を変えてみること。大きな音や急なアラームは、心をびっくりさせてしまいます。鳥のさえずりや、優しいメロディなど、心地よい音にするだけで、目覚めの印象が変わることがあります。
次に、朝の予定を「楽しみ」に変えてみること。たとえば、「お気に入りの紅茶を飲む」「好きな音楽を聴く」「窓辺で朝日を浴びる」など、小さな楽しみを用意しておくと、朝に対する抵抗感が少しずつ和らぎます。
「起きられない日」があっても大丈夫
どんなに工夫しても、起きられない日があるかもしれません。でも、それでも大丈夫です。人は機械ではありません。
心の状態によって、動ける日もあれば、動けない日もある。それは自然なことです。
大切なのは、「今日は起きられなかった」と自分を責めるのではなく、「今日は休む日だったんだな」と受け止めること。そうすることで、心に少しずつ余裕が生まれていきます。
誰かに話すだけでも、朝は少し軽くなる
もし、朝の不安や起きられない悩みが続いているなら、信頼できる人に話してみるのもひとつの方法です。家族、友人、カウンセラー、あるいはSNSで同じ悩みを持つ人たちとつながることもできます。
「話すこと」は、それだけで心の重さを半分にしてくれることがあります。言葉にすることで、自分の気持ちを整理できたり、「私だけじゃなかったんだ」と安心できたりするからです。
最後に:あなたの朝に、少しずつ光が差しますように
朝がつらいと感じるとき、世界が灰色に見えてしまうことがあります。でも、そんな朝にも、少しずつ光を取り戻すことはできます。
あなたの心は、ちゃんと回復する力を持っています。今はその途中かもしれません。焦らなくて大丈夫。ひとつずつ、できることから始めていきましょう。
まずは今日のこの文章が、あなたの心に少しでも優しさを届けられたなら、それだけで十分です。
あなたの朝が、少しでも穏やかになりますように。心から、そう願っています。
(当サイトの情報は医療行為に代わるものではありません。詳細は免責事項と注意事項をご確認ください。)






