精神病で今の職場・学校・人間関係を辞めたいと思った時の判断基準

精神病で今の職場・学校・人間関係を辞めたいと思った時の判断基準

今の職場や学校、人間関係がつらくて、「もう辞めたい」と感じることは、決しておかしなことではありません。精神的に苦しいときほど、環境から離れたくなるのは自然な反応です。

でもその気持ちに、どう向き合えばいいのか分からず、不安になることもありますよね。ここでは、辞めるかどうかを考えるときの判断の方法を、やさしく丁寧にお伝えします。

あなたの心が少しでも軽くなるように、安心して読み進めてくださいね。


 

今の職場・学校・人間関係を辞めたいと思った時の判断基準

あなたは今、「会社を辞めたい」と思っているかもしれません。もしくは今後、会社を辞めたいと思う時が来るかもしれません。

他にも、「学校でイジメられている、つまらない。だから辞めたい」

あるいは、「離婚したい、友人・知人・親族と縁を切りたい」など、人間関係を辞めたいと思っているかもしれません。

「辞めたい、でも辞めるのは怖い、辞めないほうが良いのかもしれない、どうしたら良いのか分からない」と悩んでいる人も多いと思います。

では、そんな場合、どう判断したら良いのか・・・

そんな時はシンプルに、「自分の成長・未来にとって、どういうプラス面が得られるか」で判断することです。

 

私の例を出しましょう。

サラリーマン時代に人事異動がありました。とある支店勤務から、「会社の本部に異動し、教育担当をしなさい」という人事異動でした。

それだけでも重責なのですが、そのポストの上司が、ものすごく厳しい人で有名でした。そのため、そのポストへの異動を先に打診されていた先輩たちは、ことごとく断っていたのです。

そこで私に話が来ました。

当時の私はまだ経験が浅く、あまりにも大抜擢だったため、周囲からは「大丈夫か?本当に受けるのか?」と、心配や忠告をされました。

 

しかし当時の私は実績が乏しく、

「これを断ったら飛ばされるかも、変な部署に配置転換されるかも」という不安があったのと、「ここで頑張れば成長できるかも」と考えて、異動を受け入れました。

しかしその結果、やはり現実は厳しかったです。レベルの高い仕事の内容や新しい環境に適応するのも難しく、さらにその上司はとても厳しかったです。

三重の苦しみでした。

 

その上司のとなりの席に座っているだけでブルブルと震えが止まらなくなったり、365日・24時間ずっと胃が痛いという状況が続きました。

胃の痛みで夜も眠れず、あまりに激しい痛みで救急車を呼びたくなるようなことが何度もありました。

休日も、友人からせっかく遊びに誘ってもらっているのに、憂うつで楽しめませんでした。友人にも嫌な思いをさせてしまいました。

また、当時お付き合いさせていただいていた女性も、暗い表情の私に愛想をつかして、最後はお別れしてしまいました。

人生の全てがボロボロになってしまいました。

「もう会社を辞めて逃げ出したい」と思ったことも何度もありました。

 

しかしそこで思ったのは

「ここで辞めても、実力が無いわけだから、また同じことを繰り返すだけじゃないのか」

「ダメな人生が続くだけじゃないのか」

ということと、しばらく続けてみた場合には

「自分の成長・未来にとって、どういうプラス面が得られるか」をよく考えました。

・総合的なデスクワーク能力が身に付くかも
・パソコンスキルが身に付くかも
・リーダーシップ、統率力、帝王学が身に付くかも
・企画力、情報処理能力、調整力が身に付くかも
・最後までやり抜く実行力、胆力、継続力が身に付くかも

などなど

「自分の成長・未来にとってプラスになる。これからの人生にとって必要なこと」と考え、しばらく頑張って続けてみることにしたのです。

また、すでに色々なことがボロボロだったため、「もう失うものはない」と開き直りました。

 

そしてその後ですが、

なんとか3年間続けることができました。気が付いたら実績が積み上がっていて、「周囲からも評価されている」と感じられるようにまで成長していたのです。

そんなある日のこと、あの厳しかった上司から一言、

「お前も成長したな・・・もう任せられる」

と、ポツリと言ってもらえました。私は家に帰ってから、思い出して泣きました。3年間の苦しみが、スッと消えて無くなった瞬間でした。

 

結局その会社には、トータルで15年間在籍しました。

ですが、長く在籍していく中で、会社の実態・上司達の給与や休息・責務やストレスなど、色々と現実を知っていくことになり、

「このままでは自分の成長・未来にとってプラスにならない」と判断し、

退職して自分でビジネスをする決断をしました。

前職とは全く関係のない職種で独立開業し、途中で法人化もして、気が付いたら10年以上も生き残ってこれました。

あの苦しかったサラリーマン時代に身に付いた能力やスキルがあったからこそ、こうして今があるのです。

 

あの3年間で辞めなかった判断、15年の区切りで辞めて独立開業した判断は、

「自分の成長・未来にとってプラスになるかどうか」で判断し、

その結果、後悔は一切なく、良い決断だったなと思っています。

 

見栄も、世間体も、恥じも捨てて、純粋に自分の心に従ってください。

「どう生きたら後悔しないのか」

「自分の成長・未来にとってプラスになるかどうか」

何度も何度も自分に問いかけてください。潜在意識は、問いかけを続けると、必ず答えを出してきます。ある時ふと、答えが頭に浮かんできます。

 

後悔のないように、自分のために生きてください。

あなたの人生なのですから。

たった一度きりの人生なのですから。

もちろん、環境も立場も人それぞれです。迷ったら、ぜひサポートでご相談ください。


 

辞めたい気持ちは「逃げ」ではなく「SOS」

精神疾患を抱えているとき、「もう限界」「この環境から離れたい」と感じるのは自然な反応です。うつ病や不安障害、適応障害などの症状は、思考力や判断力を低下させ、日常の些細なことでも大きな負担に感じてしまいます。

そんな中で「辞めたい」と思うのは、決して甘えではなく、心の悲鳴とも言えるSOSです。

たとえば、毎朝職場に向かうだけで吐き気や動悸が起きる、学校に行こうとすると涙が止まらない。こうした身体反応は、環境が自分にとって過度なストレス源になっているサインです。

まずはその感覚を否定せず、「自分の心が限界を知らせてくれている」と受け止めることが大切です。


 

判断基準1:医師の診断と症状の深刻度

最も信頼できる判断材料は、医師による診断です。精神疾患の症状は個人差が大きく、自己判断では見落としや誤解が生じやすいため、専門家の意見を仰ぐことが重要です。

診断書があれば、休職や休学、退職・退学の手続きもスムーズに進められます。

医師が「今の環境は回復を妨げる」と判断した場合は、まず休職や休学を検討しましょう。いきなり辞めるのではなく、まずは一時的に距離を置くことで、冷静な判断ができるようになります。

症状が重い場合は、長期的な療養を優先する選択も必要です。


 

判断基準2:制度の活用と選択肢の整理

辞める前に、利用できる制度を確認しましょう。職場であれば「有給休暇」「休職制度」「産業医との面談」、学校であれば「休学」「カウンセリング」「特別対応」などがあります。

これらを活用することで、環境を変えずに回復の時間を確保できる可能性があります。

また、退職や退学を選ぶ場合でも、「失業保険」「傷病手当金」「障害年金」「再就職支援」などの制度が利用できることがあります。

辞めた後の生活を支える準備が整っているかどうかも、判断の大きなポイントです。


 

判断基準3:人間関係の質と安全性

精神疾患の悪化には、人間関係の影響も大きく関わっています。職場や学校でのいじめ、ハラスメント、過度な期待や無理解がある場合は、環境そのものが回復を妨げている可能性があります。

特に「自分の存在が否定されている」「安心して過ごせない」と感じる場合は、早急な環境の見直しが必要です。

たとえば、上司からの叱責が続いている、クラスメートから孤立している、家族との関係が緊張しているなど、具体的なストレス源が明確な場合は、その関係性から距離を取ることが回復への第一歩になります。


 

判断基準4:自分の価値観と人生の方向性

辞めるかどうかを考えるとき、自分の価値観や人生の方向性を見つめ直すことも大切です。今の環境が「自分らしさ」を奪っていると感じるなら、思い切って離れる選択も正当です。

逆に、「本当は好きな仕事だけど、今は体調がついていかない」という場合は、回復を待って再挑戦する道もあります。

たとえば、ある女性が保育士として働いていたものの、過労と人間関係のストレスでうつ病を発症。退職後に療養し、数年後に別の保育施設で再び働き始めたケースがあります。

辞めることは「終わり」ではなく、「新しいスタート」の準備でもあるのです。


 

判断基準5:衝動か冷静な決断か

精神疾患の影響で、思考が極端になりやすいことも忘れてはいけません。「もう全部やめたい」「誰にも会いたくない」といった衝動的な思考は、症状の一部である可能性があります。

こうしたときは、すぐに決断せず、まずは休む・相談する・書き出すなどの方法で、思考を整理する時間を持ちましょう。

冷静な判断ができる状態になるまで待つことは、決して逃げではありません。むしろ、自分の人生を大切にするための「準備期間」として、意味のある時間です。


 

具体的な行動ステップ

以下は、辞めるかどうかを判断するための具体的なステップです。

・医師に相談し、診断と助言を受ける

・休職・休学などの制度を確認し、利用を検討する

・信頼できる人(家族、友人、支援者)に気持ちを話す

・辞めた後の生活設計(収入、住居、支援制度)を整理する

・今の環境が自分にとって安全かどうかを見極める

・衝動的な決断を避け、数日から数週間かけて検討する

これらのステップを踏むことで、「辞めるべきかどうか」を自分の心と体に寄り添いながら判断することができます。


 

まとめ:辞めることは「弱さ」ではなく「選択」

精神疾患を抱えながら職場や学校、人間関係に向き合うのは、想像以上に大きな負担です。辞めたいと思うのは、弱さではなく「自分を守るための選択肢」を考えている証です。

大切なのは、衝動ではなく冷静な判断をすること。そして、辞めるにしても続けるにしても、「自分にとって安全で納得できる道」を選ぶことです。

あなたの心と体が、少しでも穏やかに過ごせるように。

そのための選択を、どうか丁寧に、優しく進めてください。

辞めることも、休むことも、立ち止まることも、すべてが「回復への一歩」です。

 

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不安症・うつ病の治し方
3年間も精神病院に通院し、薬を飲み続けても治らなかった不安障害・うつ病が、たったの5分で大好転し、3カ月で復活した方法を解説します。

 


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