うつ病や不安障害に効く市販薬サプリメント

うつ病や不安障害のセルフケアに役立つ市販薬サプリメント7選

うつ病や不安障害のセルフケアに役立つ市販薬・サプリメント7選、薬局ドラッグストアで買える意外な「うつ病改善薬」などについて、詳しく解説します。

ただし、あくまで応急的・補助的に活用してください。

例えば、心療内科になかなか行けない場合や、予約日がだいぶ先になってしまい、その日まで待つのが苦しい場合などです。

また、通院しながらも、突発的な個別の強い症状に即効性がある市販薬だったり、長期的に脳の健康をサポートするサプリメントもあります。

さらに、「根本的に不安症うつ病体質を治したい」という方には、不安症うつ病の治し方もご参考ください。


 

第7位『漢方胃腸薬』

例えばキャッチコピーで、「精神的なストレスから来る、胃の痛みに効く!」というようなものです。

胃の痛み、ムカつき、吐き気、不快感、食欲不振に効きますし、

実はこの薬が意外にも、メンタルにも良いのです。

漢方胃腸薬が、うつ病の改善に効果を示す可能性があるとされる理由は、漢方医学における体と心の相互関連性の理解に基づいています。

漢方医学では、体の不調と心の不調は密接に関連していると考えられており、特に消化器系の健康が、全体的な気分や精神状態に影響を与えるとされています。

以下では、漢方胃腸薬が、うつ病の改善に役立つとされる理由を複数ご紹介します。

7の1、心身の相互作用:

漢方では心身一如という考え方が根底にあり、身体の不調が心理的な不調を引き起こすことがあるとされています。

胃腸の不調が改善されると、その結果として気分の改善が期待できるというわけです。

7の2、気の流れの改善:

漢方では、体内の「気」の流れが滞ることで、さまざまな病気が起こると考えられています。

胃腸薬によって消化器系の機能が改善され、「気」の流れが促進されることで、全身のバランスが整い、精神的な不調も改善される可能性があります。

7の3、腸内環境と脳の関係:

近年の研究では、「腸脳軸」とも呼ばれるように、腸内環境と脳の健康が密接に関連していることが明らかになっています。

漢方胃腸薬が腸内環境を整えることで、間接的に、うつ病の症状にも影響を与える可能性があります。

7の4、ストレス軽減:

消化不良や胃腸の不快感は、ストレスを増大させることがあります。

漢方薬によってこれらの症状が軽減されると、ストレスが減少し、それによって、うつ病の症状が改善される可能性があります。

7の5、自然治癒力の促進:

漢方医学は、体の自然治癒力を高めることに焦点を当てています。

胃腸薬による治療が全体的な健康を促進し、それが精神的な健康にも良い影響を与えるとされています。

 

第6位『乗り物酔い止め薬』

その名の通り、一般的には車や船などの乗り物で酔ってしまった時や、予防に使われる市販薬ですが、

実は、病院で「めまい薬」として処方される薬と、成分自体は、ほぼ同じになります。

ですので、精神的なストレスから来る症状の、めまい、ふらつき、吐き気にも効くわけです。

 

乗り物酔い止め薬の多くは、中枢神経系に作用して乗り物酔いの症状である吐き気、めまいなどを抑制します。

これらの薬は、主に抗ヒスタミン薬や抗コリン薬として分類され、それぞれが中枢神経系におけるヒスタミン受容体や、アセチルコリン受容体に作用します。

この作用により、乗り物酔いに伴う吐き気めまいを軽減します。

 

そして実は、めまい吐き気などの直接的な症状の改善だけでなく、うつ病にも効果があるという研究結果があります。

うつ病の治療においては、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質の不均衡が問題だと考えられています。

一方、乗り物酔い止め薬が中枢神経系に作用することで、これらの神経伝達物質に間接的に影響を及ぼす可能性があります。

特に、抗ヒスタミン作用がある乗り物酔い止め薬は、セロトニンの再取り込みに影響を及ぼすことが示唆されており、このメカニズムが、うつ病の症状の軽減に寄与する可能性があります。

また、抗コリン作用を持つ乗り物酔い止め薬は、認知機能や気分に影響を与える可能性があり、これが、うつ病の症状改善につながることも考えられます。

 

第5位『睡眠導入剤』

うつ病の多くの患者さんは、睡眠障害である、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、または過度の睡眠などを経験します。

これらの睡眠障害は、うつ病の症状を悪化させる可能性があるため、良質な睡眠を促進することは、うつ病の治療において非常に重要です。

 

睡眠不足は、気分、認知機能、物理的健康に悪影響を及ぼし、これらはすべてうつ病の症状を悪化させる要因となります。

うつ病の患者さんは、レム睡眠、急速眼球運動睡眠の割合が高い傾向にあり、これは睡眠の質を低下させることが知られています。

良質な睡眠を取ることが、うつ病の症状の改善につながります。

 

市販の睡眠導入剤は、短期間の使用に限り、睡眠の質を改善することによって、うつ病の症状を間接的に軽減することができます。

これらの薬剤は、より速く眠りにつくのを助け、夜間の覚醒を減らし、睡眠の総時間を延ばすことができます。

睡眠の質が改善すると、日中の気分、エネルギーレベル、認知機能が向上することが期待できます。

 

注意点ですが、市販の睡眠導入剤は、基本的に短期間の使用を目的としており、長期間の使用は推奨されません。

長期間にわたる使用は依存性や耐性の発達、さらには睡眠の質の低下を引き起こす可能性があります。

うつ病を長期で治療していく場合は、心療内科で処方された睡眠薬が良いです。

成分の種類・用量も患者さんに合わせて処方してくれますし、依存性も無く、保険がきくので安価でもあります。

あくまで市販の睡眠導入剤は、短期間で応急的に活用してください。

 

第4位『マグネシウム』

マグネシウムは、神経伝達物質の放出と受容体の活性に必要なミネラルであり、神経系の健康維持に不可欠です。

以下は、マグネシウムが、うつ病の改善に役立つとされるいくつかの理由です。

4の1、神経伝達物質の調節:

マグネシウムは、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなど、気分に影響を与える神経伝達物質の活性を調節する役割を果たします。

これらの伝達物質のバランスが乱れると、うつ病の症状が発生する可能性があります。

4の2、ストレス応答の減少:

ストレスホルモンの過剰な放出は、うつ病のリスクを高めますが、マグネシウムはストレス応答を抑制し、体のリラックスを助けることが示されています。

4の3、炎症の低減:

うつ病は炎症と関連があると考えられていますが、マグネシウムは体内の炎症を減らすことができ、これが、うつ病の症状の軽減につながる可能性があります。

4の4、睡眠の質の向上:

マグネシウムは、良質な睡眠を促進することが知られています。

うつ病患者は、しばしば睡眠障害を経験しますが、マグネシウムの摂取により睡眠の質が改善すると、うつ病の症状の改善に役立つ可能性があります。

 

第3位『ハーブ類』

ハーブ類の天然成分は、脳内の神経伝達物質のバランスを改善したり、ストレス応答を減少させたり、精神的サポートをします。

特定のハーブには、気分を向上させる、不安を軽減する、または睡眠を改善する特有の特性があります。

以下に、うつ病の改善に役立つとされるハーブ類の例を紹介します。

3の1、セントジョーンズワート:

セントジョーンズワートは、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質の再吸収を抑制することにより、これらの化学物質の脳内濃度を高めます。

これにより、気分を改善し、うつ病の症状を軽減する効果が期待されます。

3の2、サフラン

サフランに含まれる化学成分は、セロトニンの再吸収を阻害し、気分を向上させる効果があると考えられています。

サフランの抗うつ効果に関する研究結果は、うつ病の症状を軽減するのに役立つ可能性があることを示しています。

サフランは比較的副作用が少ないと報告されていますが、高用量での使用は避けないといけません。

3の3、カモミール

カモミールは鎮静作用が知られていますが、ギャバ受容体への作用を通じて、不安を軽減し、睡眠の質を改善することができます。

これにより、うつ病の症状が間接的に軽減される可能性があります。

3の4、アシュワガンダ

アシュワガンダはアダプトゲンとして作用し、体がストレスに対処する能力を高めることが示されています。

ストレスは、うつ病の重大な原因になるため、アシュワガンダの摂取がストレス関連の、うつ病症状を軽減するのに役立つ可能性があります。

 

第2位『ビタミンD』

ビタミンDは、脳機能と気分調節に重要な役割を果たすことが分かっています。

ビタミンDは、骨の健康をサポートする事は良く知られていますが、神経系と免疫系の健康にも重要なビタミンです。

以下にビタミンDが、うつ病の改善にどのように役立つかについての理由を説明します。

2の1、神経伝達物質の調節:

ビタミンDは、セロトニンやドーパミンなど、気分に影響を与える神経伝達物質の合成と機能をサポートします。

これらの伝達物質のバランスが不適切な場合、うつ病や不安障害などの精神的健康問題が発生するリスクが高まります。

2の2、脳の保護:

研究によると、ビタミンDは脳細胞の成長と修復を助け、脳内の炎症を減少させることができます。

これは、うつ病と関連する脳の炎症や神経損傷を減らすことにより、気分の改善に寄与する可能性があります。

2の3、ビタミンD不足と関連:

ビタミンDの不足は、うつ病のリスクを高めることが示されています。

特に、日照時間が少ない地域や季節において、うつ病の症例が増加することが報告されており、これはビタミンDの合成に太陽光が重要であることと関連しています。

2の4、サプリメントによる改善:

ビタミンDサプリメントの摂取は、ビタミンDのレベルを改善し、うつ病の症状を軽減するのに役立つ可能性があります。

特に日照が少ない期間や、栄養摂取のバランスが悪く、ビタミンDの不足が疑われる場合に有効です。

 

第1位『オメガ3脂肪酸』

「青魚の脂肪」で知られる、オメガ3脂肪酸は、脳の構造と機能に重要な役割を果たします。

特にEPA、(エイコサペンタエン酸)と、DHA、(ドコサヘキサエン酸)の2つの長鎖オメガ3脂肪酸が、この効果において中心的な役割を担います。

以下に、オメガ3脂肪酸が、うつ病の改善に効く理由を科学的視点から解説します。

1の1、脳細胞の構造:

DHAは、脳細胞の膜の主要な構成成分の一つであり、脳の正常な機能に必要不可欠です。

DHAが豊富な脳細胞膜は、柔軟性が高く、神経伝達物質の受容体の機能を高めることができます。

1の2、神経伝達物質の調節:

EPAは、抗炎症作用を持ち、脳内の炎症を減少させることができます。

この抗炎症作用は、うつ病の原因となる脳内炎症を抑えることにより、うつ病の症状を軽減する可能性があります。

1の3、ストレス応答の調節:

オメガ3脂肪酸は、ストレスホルモンのレベルを調節することにより、ストレス応答を改善することができます。

ストレスは、うつ病の重大な要因であり、このストレス応答の改善は、うつ病の予防や治療に役立つ可能性が高いです。


 

うつ病や不安障害に悩むあなたへ

最近、気分が沈みがちだったり、不安で胸がざわざわする日が続いていませんか?

朝起きても何もする気が起きなかったり、人と話すのがつらく感じたり。そんな日々が続くと、「もうこのまま一生、心が晴れないのではないか」と不安になりますよね。

病院に行く勇気が出なかったり、薬の副作用が怖くて、まずは市販薬やサプリメントで少しでも気持ちを楽にできないかと考える方も多いでしょう。

この記事では、「うつ病や不安障害に効く」とされている市販薬やサプリメントについて、やさしく分かりやすくお伝えします。

ただし、ここで紹介する内容は医療行為ではありません。もし症状が重い場合は、無理せず専門の医師に相談してください。あなたの苦しみは、決して一人で抱える必要はありません。


 

市販薬やサプリメントを試す前に知っておきたいこと

うつ病や不安障害の背景には、ストレスや生活リズムの乱れ、脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミンなど)のバランスの崩れなど、さまざまな要因があります。

市販薬やサプリメントは、それらのバランスを「やさしく整える」サポートをしてくれることがあります。ただし、即効性は期待できないことが多く、効果を実感するまでに2?4週間ほどかかる場合もあります。

大切なのは、「これで治さなきゃ」と焦らないことです。心の回復は、体の回復と同じように時間が必要です。焦らず、自分を責めず、少しずつ整えていきましょう。


 

市販薬の中で気持ちを落ち着けるタイプ

市販の薬の中には、不安や緊張を和らげたり、気分の落ち込みを軽減する成分を含むものがあります。

代表的なのは「漢方薬」です。たとえば「加味逍遙散(かみしょうようさん)」は、イライラや不安、情緒の波が激しい女性に処方されることが多い漢方です。更年期やホルモンバランスの変化による心の不調にも向いています。

また、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」は、不安感や緊張、動悸、不眠などの症状がある人に使われます。ストレスで心が張り詰めたような感覚がある人に向いています。

さらに、「抑肝散(よくかんさん)」は、怒りやイライラが強いタイプのストレス性不調に効果があるとされています。眠れない、常に神経がピリピリしているという人にも使われることがあります。


 

サプリメントで「脳と心の栄養」を整える

うつや不安の背景には、脳の栄養不足も関係しています。サプリメントは、脳の働きをサポートする栄養を補う目的で使うと良いでしょう。

代表的なものに「セントジョーンズワート」があります。これはヨーロッパで古くから使われてきたハーブで、軽度のうつ状態や不安感に対して穏やかな効果があるといわれています。

ただし、他の薬(特に抗うつ薬やピルなど)と飲み合わせると副作用が出ることがあるため、併用は避けてください。

次に、「GABA(ギャバ)」や「テアニン」といったアミノ酸系の成分です。これらは脳の興奮を抑え、リラックスを促す作用があり、眠りの質を高めたり、緊張を和らげたりします。

コンビニやドラッグストアでも手に入りやすく、日中のストレス軽減にも役立ちます。

また、「オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)」も注目されています。

青魚や亜麻仁油などに含まれる脂肪酸で、脳の神経細胞の働きを整えるといわれています。研究では、オメガ3を摂取することで気分の変動や不安がやわらぐケースも報告されています。


 

ビタミンやミネラルの不足にも注意

心の不調には、ビタミンやミネラルの不足が関わっていることもあります。特に「ビタミンB群」は、脳内の神経伝達物質の合成に関わる重要な栄養素です。

たとえば、ビタミンB6はセロトニンの生成に関係し、B12は神経の働きを助けます。B群が総合的に入ったサプリ(ビタミンBコンプレックス)を選ぶと、相互に作用して効果を発揮しやすくなります。

さらに、「マグネシウム」もおすすめです。マグネシウムは“ストレスに対抗するミネラル”と呼ばれ、神経の興奮を抑える働きがあります。不安感やイライラ、筋肉の緊張などがある人に良いサポートになります。

「鉄分」や「亜鉛」も不足していると、エネルギーが出ず、気持ちの落ち込みにつながることがあります。とくに女性の場合、生理や食生活の影響で欠乏しやすいので注意が必要です。


 

生活習慣と一緒に整えることで効果が高まる

サプリメントは、あくまで「補助」です。いくら良いものを飲んでも、生活習慣が乱れていると、効果を実感しにくくなってしまいます。

まず意識したいのは「睡眠」です。夜更かしを避け、できれば毎日同じ時間に眠るようにしましょう。寝る前のスマホや強い光は、脳を覚醒させてしまうので、温かいお茶や読書などに切り替えるのがおすすめです。

食事も大切です。炭水化物ばかりでなく、たんぱく質や野菜、発酵食品を意識して取り入れましょう。腸の健康は心の健康に直結します。最近では「腸内環境を整えると気分も安定しやすくなる」との研究も増えています。

そして、軽い運動も心のリズムを整える助けになります。ウォーキングやストレッチなど、体を動かすことで脳内のセロトニンが分泌され、自然と気分が上向いていきます。


 

気をつけたいサプリの落とし穴

サプリメントや市販薬を選ぶときに注意したいのは、「過剰な期待」と「飲み合わせ」です。

サプリは医薬品ではないため、すぐに劇的な効果が出るわけではありません。「効かない」と感じて焦って量を増やしたり、複数のサプリを同時に試すのは避けましょう。体に合わない場合、頭痛や胃の不快感、眠気などの副作用が出ることもあります。

また、抗うつ薬や睡眠薬をすでに服用している場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。特にセントジョーンズワートやGABAなどは、薬の作用を強めたり弱めたりすることがあります。

安心して続けるためには、「一度に一つずつ」「少量から始める」ことがポイントです。体と心の反応を観察しながら、自分に合うものを見つけていきましょう。


 

心を癒すのは「薬」だけではない

サプリや薬はあくまで“支え”です。本当に心を癒していくのは、あなた自身の「安心」と「休息」です。

小さな幸せを感じる時間を、毎日の中に取り戻してみてください。朝の光を浴びる、温かい飲み物を味わう、信頼できる人と少し話す??そんな些細なことが、心をじんわりと癒してくれます。

あなたが今、うつや不安で苦しんでいることは、弱さではありません。それは、心がこれまで無理をし続けてきた証です。だからこそ、今は少し立ち止まって、自分を休ませてあげてください。


 

最後に:焦らず、少しずつ心を整えていこう

心の回復は、一足飛びではありません。薬やサプリメントをうまく取り入れながら、生活や思考のリズムを少しずつ整えていくことが大切です。

そして何より、自分のペースを大切にしてください。あなたがこれまで頑張ってきたこと、耐えてきたことは、誰よりもあなた自身が分かっているはずです。

どんなに小さな前進でも、それは確実に「回復への一歩」です。今日を乗り越えられたあなたは、もう十分に強いのです。

心の薬もサプリも、あなたの味方として、ゆっくり寄り添ってくれるでしょう。

 

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不安症・うつ病の治し方
3年間も精神病院に通院し、薬を飲み続けても治らなかった不安障害・うつ病が、たったの5分で大好転し、3カ月で復活した方法を解説します。

 


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